ZAPの雑記帳

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労働環境・ブラック企業

労働基準法は現状にそぐっていないが、経団連トップや大企業トップがそれを口にしてはいけないのではないか

2017/01/04

2017年新年明けましておめでとうございます。

毎年ながら元旦の新聞は分厚いですね。分厚いうえに、元旦は個人的には実家への挨拶やらでバタバタするし、活字をじっくり読む気もしないので紙の無駄遣いだなと感じているのですが、さらっとは流し読みをしました。

そんな中で気になる見出しがありました。

労働基準法の問題について経団連トップや大企業トップがそれだけを口にしてはいけないのではないか

経団連会長、脱時間給制度「働き方改革の柱」

経団連の榊原定征会長が、労働時間ではなく成果に応じて給与を決める「脱時間給制度」の導入が「働き方改革の重要な柱だ」と述べたという主旨の記事です。そういえば、「脱時間給」制度(ホワイトカラー・エグゼンプション)は2016年に導入と言われ、会社は社員に残業をさせ放題になるという批判が多かったですが、最近は話題にあがらなくなりました。はっきりとした事情はわかりませんが、電通の過労死自殺問題や鬱病の社会問題などを背景に政府としては批判が多くなるような法案は保留しておこうということでしょうか。



似たような話題として

エイベックス松浦勝人社長が、長時間労働是正勧告を 「法律が現状と合っていない」

エイベックス松浦勝人社長が自身のブログの中で「労働基準法が現状と全く合っていないのではないか」「僕らの仕事は好きで働いている人が多いから世の中から忙しく見えても本人たちはそうは思っていない」という主旨の記事を投稿し、少し炎上ぎみになっています。

これは、ある面から言えば事実だと思います。

労働基準法は属人的な生産活動を考えのベースとしていない

そもそも労働基準法は、工場のライン工や店舗スタッフのような誰が働いても同じ成果を出るようなタイプの仕事をベースとした考え方と私は捉えています。時代背景に合わせてフレックスタイム制度や裁量労働制などが追加されていますが、やはりベースは誰が働いても同じ成果を得ることができるという考え方の仕事でないと難しいと感じます。

例えば、店舗スタッフであれば、シフト勤務で店頭に立つ人が入れ替わってもお店としては同じ成果が期待できます。一方で企画職のような仕事、エンジニア職、クリエイティブ職というのは非常に属人的な側面が強く時間が来たから別の人に交代というわけにはいきません。

最近は、「機械・人工知能・AIが奪う、なくなる職業・仕事のランキング」といった記事を見かけることが多くなりましたが、まさにそれらの仕事が労働基準法のベースとしている仕事だともいえます。つまり、これから残る仕事というのは属人的な仕事が多くなり、冒頭に書いたように時間給ではなく成果でみるべきで、法律が現状と合っていないというのは事実である側面があります。

だからと言って、企業トップがそれを対案なく言うべきではない

しかし、だからと言って企業トップが対案や問題となっている過労死等の問題の対策をなく語るべきではないと私は思います。

ぶっちゃけ、今でも彼らの言うことは実現できるのです。それは、社員ではなく個人事業主やフリーランスという形にすれば良いのです。そうすれば、労働基準法の対象ではなくなります。(実質の雇用と見なされるような働き方ではアウトかもしれませんが。。)私の周囲にも、フリーランスとなって以前の会社の仕事をしている人もいます。

なぜ、そうしないかというと、社員がその方法には納得しないからではないでしょうか。

好きだから何時間働いても大丈夫というのは都合の良い解釈で常にそうではない

エイベックスの松浦社長の言うように「僕らの仕事は好きで働いている人が多い」というのは事実でしょう。そして、社員がその仕事にノッているときには社員自身も残業時間をセーブしろとかうっとおしいと思っていると思います。私自身、そういう時期も長くありました。残業時間が何時間というよりも3日に1日くらいしか家に帰れないという状況で何か月も働いたこともあります。その労働時間だけを聞いて、世間の人が悲惨だねというかもしれませんが、その仕事が楽しかったり、使命感を感じているとそんなに苦痛はなく、今でも笑い話となっていたりもします。

しかし、会社員である以上常に好きな仕事だけができるわけではありません。何十年も働いていれば心外なポジションで働かないといけない状況やジョブローテーションや社内の事情で不得手な職種の仕事をしないといけない状況も多々あります。そういったストレスのかかる状況であれば、残業時間が少なくても鬱病になったりすることもあります。今は社会的にこのマイナスの状況に対する施策が求められています。そういった空気感を読めないトップの発言というのは、苦しい状況の社員にとってはその発言自体が「この会社は自分を守ってくれない」と感じることとなります。

私自身、責任のあるポジションにいたことがありますが、トップの無責任な発言で心が折れてしまい退職したことがあります。周囲の人に聞いてもその発言を誰も覚えていませんし、トップ自身もおそらく覚えていないでしょう。どちらかといえば、それで場を和ませたくらいに思っているかもしれません。しかし、そのように受け止められるのは心に余裕のある人だけです。

現状に合っていない法律や規制は改正や見直しが必要です。現状では、自分たちにとってプラス面となる改正や見直しだけを求め、マイナス面についてはいわば法律を作る役人側の規制に任せるという形になっていると思います。労働基準法のような法律がない時代には、奴隷のように働かされる人の問題があったり、鬱病になる人は根性なしと言われていたのだと想像します。だからこそできた法律なんだと思います。今では当たり前のような法律も当時では革新的なアイデアだったのではないでしょうか。今もまた規制緩和というだけでなく、新しいアイデアが求められているのではないかと感じます。

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