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過労自殺の原因を労働時間に求めるのは終わりにした方が良いのではないか

2016/12/20

過労自殺

2016年10月に「電通の女性新入社員自殺、労災と認定 残業月105時間」との報道がありました。5年ほど前にこのブログで「労働時間とうつ病って関係あるのか?」という記事を投稿しましたが、まだ労働時間を問題とすることが続いています。

朝日新聞デジタル ⇒ 電通の女性新入社員自殺、労災と認定 残業月105時間



過労自殺やうつ病には労働時間以外の要因が多いのでは?

過労自殺やうつ病には労働時間以外の要因が多いのではないかという疑問がつきません。

 

残業時間105時間は想像を絶するような働き方ではない

残業時間105時間で労災認定とあるが、そもそも残業時間105時間とはどういう状態かというと。18時までが就業時間と仮定すると

・毎日23時まで働いて、休日はきちんと休めている

・土曜日に休日出勤をして、毎日21時まで働いて日曜日は休めている

という状況です。確かに残業時間は多いですが、週に1日は休めて、平日も睡眠が十分ではないかもしれませんが、不足するほどとも思えません。語弊があるかもしれませんが、想像を絶するような働き方ではありません。

但し、今回の件についての情報を見ると、深夜労働などがあったようなので、実際の残業時間はもっと多かったことは間違いありません。しかし、105時間が今回の件で認められた時間となります。

 

パワハラやそれに準じる行為によって、人間は簡単に壊れる

昨年に「社員をうつ病に罹患(りかん)させて、モンスター社員を退職に追い込む」といった主旨のブログを書いた社労士が問題になり、処分されました。そのブログで書いてあったことは、「適切合法なパワハラを行ってください。適切にして強烈な合法パワハラ与えましょう 」ということです。

つまり、労働時間ではなくパワハラこそがうつ病にさせる方法とこの社労士は認識していたということになります。

別の話として、近鉄の車掌が乗客のクレームによって、職場を放棄して飛び降りたという事件がありましたが、これも同じ類の問題と思います。相手が乗客なので、パワハラと言って良いのかわかりませんが、パワハラと同様の効果があったということだと思います。

私個人もうつ病に近い状態に陥ったことがあるので、前述の社労士の言うパワハラでうつ病にさせるという方法については理解ができます。

平たく言うと、個人がどう処理したら良いかわからなくまで否定してしまえばよいのです。私の体験談で言うと。

企画書を作成するように指示があり、企画書を作成するもあえなくボツになる。再度、徹夜、休日出勤で作成するも、またまたボツになる。しかも、この企画ができないのは人間性の問題とか言われ、ある本を読むように言われる。本を読んで、再度、企画するもボツになり、あの本をちゃんと読んだのかと問われ、信用できないから感想文を書けと言われる。最終的には、お前には無理だからといって、別の仕事を渡される。しかも、他の人が出してOKが出た企画って、自分のと内容は大差ない。

こんなことを数回繰り返すと人は壊れます。ちなみに、振り返ってみると私自身の能力不足もありましたし、同じ内容と言っても表現が違っていたということはあります。しかし、それをNG表現だけで返されるとどうしてよいのかわからなくなります。

先の近鉄の車掌のケースも想像ですが、同じようなことがったのではないでしょうか?

どこかで事故があって電車が遅れるが、車掌には情報が入ってこない。車掌は乗客に詰め寄られるも何も答えることができない。その状況で、乗客にはお前がなんとかしろと言われる。でも、車掌は何もできない。誰も助けてくれない。こんなことが連日のように発生する。

そうすると人間の心は簡単に破壊されてしまう。

 

コンサルティング、エンジニア、クリエイティブなど個人能力に依存する職業で発生しやすい

今回の過労自殺は電通で発生しました。20年ほど前に電通の本社に出入りする仕事をしていた時期がありますが、何時に行っても電気がついていました。彼らの仕事のペースに付き合わされるからこっちも休みがなくなると文句を言ってたものです。

ちなみに、深夜労働が1日でも発生すると、残業時間100時間突破は容易いです。そういう意味では今回の彼女の105時間という残業時間は過少申告の可能性が非常に高いでしょう。

話がそれましたが、コンサルティングやエンジニア、クリエイティブな仕事はその成果が個人の能力に依存します。16時間の労働を2人で8時間ずつに分けても同じ成果はでませんし、途中で引き継ぐこともできません。

また、その成果(アウトプット)に対しての判断も人間がするということと、その仕事を達成する能力があるかどうかということを定量的に図る術もありませんから、「お前の仕事はダメだ」と言われたら自責の念だけが高まり、壊れていくことになります。

 

肉体のことは見えやすく、脳のことは見えにくい

先日のリオのオリンピックでは、メダルを取るために寝る間も惜しんで練習をしたという話をしているアスリートがいました。実際は表に出ないだけなのかもしれませんが、肉体を酷使してもなかなか過労死や過労自殺は発生しない気がします。

それは、無理なことは無理ということがわかるからではないかと思います。わかりやすくいうと、100mを8秒で走れるまでトレーニングをしろとコーチに言われても誰も本気で取り組まないでしょうし、実現できずに叱責されても、自責の念は出てこないと考えられます。

これが企画を作るような仕事の場合には、はっきりとわからないのです。まず、能力を細分化できません。野球が得意と言っても、投手と野手では求められる能力が違いますし、投げる、打つ、守る、走るetcと能力を細分化できます。

しかし、脳を使う仕事の場合、一見同じに見えても、簡単にできる場合もあれば何日かかってできない場合があります。なので、「○○はできたのにお前はできない」といったことが簡単に発生し、言われた本人も自責の念にかられてしまいます。

 

残業時間の規制が強くなれば強くなるほど状況は悪化するのではないかと危惧する

こういった事件が起きると残業時間の規制が強くなります。しかし、残業時間の規制が強くなることは、実はある種の人たちにとっては逃げ場がなくなるとも言えます。

労働時間というのは物理的なものです。1か月間30日として誰もが720時間以上働くことはできません。400時間も働けば、もう無理ですという言い訳ができます。

しかし、労働時間の規制が入ることで、企業側は労働時間は守っていたから社員の自殺やうつ病は会社の責任ではないという状況が作られます。

これは私にも経験がありますが、企業は残業時間の規制が入れば残業時間を減らす圧力を掛けます。しかし、同じ成果を要求してきます。今まで、300時間かけて作っていたものを200時間で作れと言われたりします。残業代を稼ぐためにだらだらしていたのであれば実現できるかもしれませんが、真面目にやっていたとすればそんなことは実現ができません。

労働時間だけの施策には限界があるので、労働時間と何かをセットにする対策を検討してもらいたいものです。(この点については対案が無く、批判だけになってしまいますが。。)

 

若手社員はもっと気楽に仕事をしたらいい

人生において、社会に出るまでの小中高大学というのは親の事情による転校を除けば、卒業までそこにいるというのが普通です。退学というのはあり得ないというレベルで認識をしています。特に一流大学に行った人ほど、その認識が強いでしょう。

しかし、会社を退職というのは退学に比べてはるかに軽いのです。

転職を繰り返すようなジョブホッパーになってはいけませんが、逃げることも一つの選択肢です。

そして、周囲との比較はほどほどにした方が良いです。自分の学歴は○○だから、○○なレベルの企業以上でないといけないと思っている若い人も多くいます。しかし、大企業にいても10年後、20年後には倒産したり、海外企業に買収されるかもしれません。

ちなみに、もし、若くて健康診断の結果が悪ければ、本人は自覚のないだけストレスが要因になってるケースもあります。私の知り合いで何年も健康診断の結果がD判定だった人が転職して半年でA判定になった人を知っています。それほど、ストレスは身体を蝕むのです。

そして、周囲の大人ももっと若者に情報をインプットしてあげる必要があるのだと思います。社会に出て20年も経てばさまざまな会社、職業の事情を知ることになります。でも、若者には情報は少なく、表面的なイメージでさまざまな選択をしています。もし、部下や後輩が仕事にうまくいってなければ、問題になった社労士のようにパワハラで辞めさせると考えるのではなく、情報を与えて部下や後輩が自発的に選択できる状況を作ってあげることも大人の役割だと思います。

 

乱文になりました。この記事のほぼすべてが私の体験に基づいていますが、医学的根拠などはありません。その点をご理解いただければと思います。

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